2月2日、福井県の林業女子たちで結成する「やまめの会」との合同イベントで、「山で起きていることin美浜町新庄~猟師さんと過ごす一日~」を開催しました。
「山で起きていること」は山だけにとどまりません。土砂災害、獣害、温暖化、植林との関係…。相関関係と因果関係。山に入って山の現状を見ればいろんなことが結びつくことに気づかされます。今回は獣害の現状→駆除→命の尊さとその命をいただき、角もアクセサリーとして活用するといった流れを一貫して体験していただきました。なぜ獣害が発生するのか、「有害鳥獣」と名付けられた鳥獣は、生きていくために食べなければならないだけなのに、なぜ駆除しなければいけないのか、もともとはわれわれ人間が招いた結果ではないのか、参加の皆様はいろんなことを各々に感じ、考える機会になったのではないでしょうか。「サンガ」目線だけでなく、「やまめの会」さんとのコラボで得られた違う角度からの目線がとても有用となりました。
女性参加者も多く、その多くが鹿の命がなくなり、解体されるところをしっかり見ていただいて、その後昼食で鹿のステーキを「おいしい!」と食べている様子からも、さすが女性は命を産む動物であり、生命力が強いものだと実感しました。
やまめの会facebookページより
「山で起きていることin美浜町新庄~猟師さんと過ごす一日」無事に終了しました。
参加者・スタッフあわせて40名を超えるイベントになりました。ご参加いただいた方、共催してくださったサンガさん、ご協力してくださった猟師さん、そして、会場を提供してくださった渓流の里さん、どうもありがとうございました。
今回のプログラムは、猟師さんと一緒に動物の痕跡探し&くくりワナをチェックしながらの散策、シカの止め刺し→解体、ジビエ料理、猟師さんとの対話、森林被害の現状のはなし、シカ角アクセサリー作り、ととても盛りだくさん。
主催者側として、お伝えしたいこともたくさんあって、すべてをうまく伝えることができなかったかなと少し反省しています。
ジビエ料理の味、動物の命を頂くことの生々しさ、獣害、猟師さん、狩猟、山、新庄の自然、ひとの山との関わり方の変化、渓流と海とのつながり。
たぶん、参加者の方によって、感じた感想はひとりひとり違うと思います。
狩猟免許を取得しようかとなと思ってくれた方。「海のことを考えるとき、山の現状を知り、地域全体を考える必要があると感じた」という感想を述べてくれた、水産高校に通う高校生。解体みたあとでも、案外お肉を食べることができると感じた方(全員が解体を見学し、シカ肉料理を頂きました)。猟師さんが少し身近に感じた方。
感じた方はそれぞれですが、さまざまなリアルを現場で見て頂いたことが、とてもよかったのではないかと思いました。これからも、いろいろな形で、山・森と、山里にいきる人のリアルを伝えていきたいと思います。
「やまめの会」撮影(解体シーン等がありますので、閲覧にご注意ください)
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