11月10日、福井大学教育学部の先生の卵たちが、①猟師と歩く山、②鹿角クラフト体験、③ジビエ料理体験の3つのプログラムに参加してくれました。
「猟師と歩く山」では、実際に山に入ってもらい、獣害の現状と痕跡、対策現場の確認と、捕獲用の箱罠やくくり罠の作動法と仕掛け方などを学んでもらいました。
この日は残念ながら罠には何も掛かっていなかったため、捕獲の現場(殺処分、解体)を見てもらうことはできなかったのですが、ぜひその場面も機会があれば体験していもらいたいと思っています。
「鹿角クラフト」では、遊学捕獲した鹿の角の利活用としてアクセサリーつくりを体験してもらいました。各々がいくつかの作品を作りましたが、中にはたいへんユニークなものもあり(写真にはありません)、若い人の自由な想像力を感じることができました(笑)。
「ジビエ料理体験」は、鹿肉を使った料理を作ろうということで、今回は福井名物ソースカツ丼にチャレンジしてもらい、なかなかおいしそうにできました。
参加した学生たちからは次のような感想が寄せられました。
・環境教育、命の教育(生命の尊重を学ぶ)、道徳、キャリア教育、自然・人間・環境の関係についての学習、自然の偉大さを学ぶという教育的効果がある
・「獣害」を知ることで、人間と他の生物との関係を考えるきっかけになった
・「動物」を強烈に意識することで日常を離れ、別世界に来たようだった
・狩猟や有害捕獲について学ぶだけでなく、山林の環境保全、利活用を通して獣害をどのように活かしていくのかということについて学ぶことができた
・なんとなく見ていた山に対する見方が変わった
・山だけでこれほど数多くの学びがあるとは思いもよらなかった
・獣が人間に直接与える影響、環境に与える影響、そこから間接的に人間に与える影響を見て、聞いて五感で感じることができた
・自分たちが住んでいる福井の自然を知るためにも、実際に山に入ることは重要だと思った
・生態系を直に感じることができた
・新しい発見が多く、それら発見することが楽しかった
・解体を見たかった
・実際に体験することの重要性を感じた
半日だけのプログラムでしたが、様々な新発見、学習があったと思います。特に教師となり、人を教える立場になろうとする人間は、活字から覚えた知識ではなく、実際に体験することから得た知識を教えるべきであり、なんでもまず体験し、子どもたちに伝え、感じてもらうことが大切なのではということをお話しさせてもらい、いい教師になってくれると期待してプロブラムを終えました。
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