福井県美浜町和田

福井県美浜町は山、川、湖、海のどれもがそろった町で、四季を通じていろんな楽しみがあるが、和田地区は耳川の河口に位置し、砂浜、磯を備えた漁村である。写真やや右寄りにぽこんとした小さな岩山が見えるが、これが和田弁天である。この奥には磯が広がっている。砂浜、河口、磯、テトラと条件が整い、キス、シーバス、カマス、アジ、アオリイカ、ガシラ(カサゴ)、ホウボウ、カレイ、チヌ、グレなど多種多様な魚釣りが楽しめるポイントでもある。

和田の海へ注ぎ込む耳川は、美浜町を代表する河川であり、鮎・渓流釣りに多数の釣り客が訪れる。

海岸近くにはひまわり畑がひろがり、来訪者の目を楽しませてくれる。

お盆の8月16日には区民により藁で作られた精霊船(長さ約3m、幅1.5m)に供物を積み、海に送り出す精霊船送りが行われる。

 

毎年、5月1日行われる、宮代という集落にある彌美神社の例大祭では、王の舞(福井県及び美浜町の無形民族文化財に指定)が奉納されるが、その舞い手は前日4月30日に和田海岸へ赴き、体を清めたのち、海水一升とホンダワラという海藻を持ち帰り、当家の風呂に入れて5月1日当日の役付きの人々に入浴して清めてもらうしきたりがある。